持続可能な社会を実現するため、一方通行型の社会経済システムではなく、物質の循環の輪を途切れさせることなく、適正に資源を処理する循環型のシステムに変えていく必要があります。生産者の責任において、循環型社会の形成を推進します。
資源の有効活用
取り組み① プリンターのリサイクル
サトーグループでは、お客さま先でプリンターの新機種への置き換えが発生した際にプリンターを回収し自社で解体・分別して再資源化するという「自社の資源循環」の取り組みを、2007年度から推進しています。
国内の事例をもとに、今後国内の他拠点、そして海外へとリサイクル拠点を増やし、販売した地域でリサイクルまで完結する体制を確立していく予定です。
お客さま先における廃棄物削減と地球資源の有効活用に貢献するとともに、自社の資源循環の高度化とサーキュラーエコノミーの実現を推進するプリンターリサイクルの取り組みを拡大し、2028年度までにインダストリアルプリンターの回収率40%の達成をめざします。
取り組み② プリンター用バッテリのリサイクル
サトーグループでは、プリンターのリサイクルをはじめ、「自社の資源循環」を重視しています。そこで、環境事業を専門とする株式会社エンビプロ・ホールディングスと協力し、自社のプリンターで使われていた不要バッテリーのリサイクルを推進しています。
また、バッテリーの回収は社会課題にもなっており、その社会課題への対応として、IoTを活用した小型充電式電池回収ボックスを、他社と共同開発し、リチウムイオンバッテリの資源循環モデルの構築をめざす自治体に機器提供し、クラウドサービスの運用を開始しました。
取り組み③ 環境に配慮した材料の使用
サトーグループでは、誰にとっても使いやすくどのような環境でも安定稼働する堅牢性と信頼性を備えたプリンターをめざす「Simple & Solid」という商品開発コンセプトのもと、ワールドワイドのお客さまからご指名をいただく為に、「環境への配慮」を重要な開発要件の一つに掲げており、かねてよりその取り組みを推進しています。
商品開発にあたっては、回収・解体後のリサイクルが可能なアルミ部品の使用をはじめ、再生プラスチック部品の使用の拡大を推進しています。また、小型機種の梱包材はもちろんのこと、技術的基準のクリアが難しい大型機種の梱包材でも、緩衝材に発泡プラスチックを使用せず、リサイクルが容易な段ボール素材の採用を積極的に行っています。
その一例として、サトーグループの主力機種であるスキャントロニクス®CL4-SXRとCL6-SXRにおいて、他社の使用済み機から再生したABSを、筐体部品のおよそ3分の1に相当する34%(樹脂部品重量比)に使用しています。また、同機種の出荷用緩衝材として、段ボール素材を使用しています。
取り組み④ 剥離紙のリサイクル
サトーグループは、主力事業の一つであるシール・ラベルの製造時に発生する剥離紙(ラベルの粘着面を保護する台紙のこと。シリコーンなどの樹脂がコーティングされているため、従来は廃棄物として処分されていた)を、再資源として利活用するリサイクルスキームを確立し運用を開始しました。具体的には、サトーグループが排出した剥離紙は、古紙回収を行うリサイクル事業者によって破砕処理された後、製紙業者で溶解処理が行われ、ダンボール原紙としてリサイクルされます。その後、製紙加工企業でダンボール製品へと生まれ変わります。
今回のリサイクルスキーム確立により、2025年度実績として、7.8トンの剥離紙をリサイクルし、9.5トン*のCO2排出削減を達成しました。