有限な天然資源の枯渇リスクと廃棄物増加による環境負荷の深刻化により、資源循環が世界的に求められています。大量生産・大量消費・大量廃棄型の経済発展は、地球温暖化や生態系の破壊、最終処分場不足などの多面的な問題を顕在化させています。こうした状況を受け、資源投入を抑制しつつ廃棄物を資源として循環させる社会システムへの転換が進行しています。サトーグループにおいても、これらの社会課題に配慮した開発・設計を積極的に推進しています。
本業を通じた社会課題の解決
タギングによる資源循環型社会の実現
一方、資源循環への移行には、さまざまな課題が存在します。技術面では、廃棄物を資源とする再生材の品質向上が必要不可欠であり、高品質な再生材を製造するために選別・分解技術の高度化が求められます。経済面では、回収・処理コストの高さがボトルネックとなっており、効率的な回収・処理による再生材の安定供給が必要です。さらに、資源循環サプライチェーンで得られるデータの企業間連携・利活用や、製品設計段階での循環性を考慮したエコデザインの推進も重要です。資源循環型社会の実現には、こうした多様な課題への総合的な対応が求められています。
その解決策の一つとして、私たちは長年培ってきたモノや人に情報をひも付けるタギングのノウハウと、最適な自動認識技術を活用して現場の情報化を支援する自動認識ソリューションで、資源循環の阻害要因となる課題の解決を支援します。
廃棄物を原料として製造される再生材は、製造業に求められる脱炭素施策や規制強化によって、今後より一層需要が増加することが見込まれています。その反面、再生材の流通量拡大においては、需要者に対する再生材の由来情報の提供と品質向上が欠かせません。このような社会的要請から、再生材を製造する静脈産業においては再生材製造の一連のプロセスを情報化し、由来情報を証明するトレーサビリティシステムが求められています。私たちは食品製造業などに提供してきたトレーサビリティシステムのノウハウや経験を活かし、再生材製造プロセスの情報化を支援します。
資源循環を促進する技術として注目されているのがDPP(デジタル製品パスポート)です。DPPは製品のライフサイクルに関わる情報をデジタルで記録・共有する技術であり、2次元コードやRFIDなどを通じて情報を提供し、サプライチェーン全体の透明性を高めることで資源循環を促進することが期待されています。今後さまざまな商品にDPPが導入されることが見込まれる中、私たちはタギングのノウハウや自動認識技術に対する経験を活かし、お客さまのDPP導入を支援します。
このように、資源循環型社会の実現に向けて求められる情報化に対して、私たちは多種多様な産業の課題解決を通じて培ってきた経験を活用して貢献してまいります。