株式会社サトー
株式会社サトー(本社:東京都港区、以下「当社」)は、スーパーマーケットやドラッグストアなど小売業における賞味期限管理業務を大幅に効率化するクラウドサービス「SATO Store Management(サトーストアマネジメント)」を、2026年4月より日本および海外で提供を開始したことをお知らせします。
本ソリューションはスマートフォンで利用でき、商品に表示されている賞味期限をAI-OCR機能で読み取り、その場で登録できます。
(※現在はAndroid端末に対応、今後はiOS端末にも対応予定です。)
開発背景:人手に依存する賞味期限管理の課題
食品ロス削減に向けた取り組みが進む中、政府は2025年に改定した「食品ロスの削減の推進に関する基本的な方針」※1において、納品期限の緩和や返品慣行の見直しなど、サプライチェーン全体の効率化を推進しています。いわゆる納品期限の3分の1ルール※2の見直しや、賞味期限を起点とした流通の在り方の変革、消費者に対して賞味期限および消費期限に近い食品から購入するよう促す取り組みなどが進められています。こうした動きを背景に、小売現場ではより高度な賞味期限管理への対応が求められています。
食品小売業では、消費者の食の安全と食品ロス削減の観点から、期限間近になった食品の適切な販売を含めた賞味期限管理の徹底が進んでいます。そのため、店舗では棚に陳列された膨大な商品を定期的に取り出して、賞味期限を目視で確認する作業が一般的に行われています。
この作業は、店舗によっては全商品確認に最大で約1カ月を要するケースもあり、現場の負担が大きいだけでなく、人的作業に依存することによるチェック漏れのリスクも存在します。また、近年は人手不足の深刻化や食品ロス削減への社会的要請の高まりを背景に、より効率的かつ精度の高い管理手法へのニーズが高まっています。
SATO Store Management概要:必要な商品だけを管理する“例外管理”へ転換
本ソリューションは、システム上で賞味期限が近づいた商品のみを自動で抽出し、値下げや撤去が必要な商品を一覧で表示するクラウド型サービスです。
従来のように、人手で全商品を網羅的に確認するのではなく、対応が必要な商品に絞って作業を行う運用へ転換することで、業務効率を大幅に向上させます。
初回導入時に最も賞味期限が短い商品を登録することで、それ以降は賞味期限の確認が必要な商品をシステムがアラートで通知します。店舗運営担当者は、アラートに基づき該当商品を陳列棚から確認・撤去する運用に変更でき、全ての陳列棚を定期的に確認する作業の削減が可能になります。また、クラウドサービスであるため、チェーン店全体の商品管理を可視化および一元管理が可能となり、店舗ごとの利用状況の把握にも対応します。
特徴
●全品チェックの廃止による大幅な省力化 ― 賞味期限チェックが必要な商品のみを抽出、作業時間を削減
●アラートによる確実な対応 ― 値下げ・撤去対象をシステムおよびメールで自動通知し、見落としを防止
●チェーン店舗の一元管理 ― 本部で店舗ごとの運用状況をリアルタイムに可視化
●システムは15か国語に対応し、対話型AIサポート機能により操作方法など使いやすさを充実
●専用端末が不要で、スマートフォン(Andoroid端末、iOSにも対応予定)で利用可能
●AI-OCR機能により、商品画像から文字情報を読み取り、システムに情報を登録できます
導入効果
●賞味期限管理にかかる作業工数の大幅削減
●人的ミスの低減による管理精度の向上
●賞味期限が迫った商品の適正販売による食品ロス削減
●賞味期限を適切に管理し、早めの値引き販売で店舗売上に貢献
●店舗運営業務のデジタル化による、スタッフの負担軽減と人手不足対策
●導入事例では、1店舗あたりの菓子・調味料の管理において、月間作業時間が約88%削減(約194時間→約24時間)する効果が確認されています。(日本国内の当社顧客企業による事例として。)
主な顧客層
スーパーマーケット、ドラッグストア、ホームセンター、空港・駅売店、サービスエリア、ホテルなど幅広い店舗での活用を想定しています。
今後の展開
当社は、本ソリューションを国内および海外の小売業界へ展開し、賞味期限管理の高度化を通じて、持続可能な流通の実現に貢献します。また、クラウド基盤を活用したデータ可視化により、店舗運営のさらなる効率化およびDX推進を支援してまいります。