当社は「あくなき創造」の精神に基づき、創意工夫による小さな変化を積み重ねることを大切にする「全員参画経営」を創業以来継続してまいりました。これは、経営として、さまざまな現場で実務を担当する社員一人一人の気づきや知恵こそが会社成長の原動力であるという考えに基づくものです。従業員を尊重する考え方と、信念から生み出されたものであり、企業の使命を果たすうえでの「人」の価値と役割を示すものです。
サトーグループの一員として大切にする考え方や行動の指針をまとめた書籍『サトーのこころ』においても、「人が付加価値の源泉であり、財産である」と明確に記されています。
サトーグループ行動規範
グループCEOメッセージ
企業理念と社会のつながり
1.「企業は公器である」(仕事のやり方基本要綱)
「サトーグループは私企業ではあるものの、その事業活動は全て社会生活につながっているものであり、本質的には公事である」という認識のもと、社会的責任を担う「公器」としての使命を強く自覚しています。
創業者は常に「会社の事業は収益を上げることは勿論必要だが、社会に貢献できないのであれば会社は解散するべきである」との考えを示しておりました。
我々サトーグループの役員・従業員には、お客さまの新たな価値創造を通じて持続可能な社会の発展に貢献することを求められています。その使命を根幹に据えながら業務に取り組むと共に、不断の努力を積み重ねることで、お客さまから信頼され、社会から必要とされ続ける企業であり続けることをめざしてまいります。
企業理念(Mission):優れた製品・サービスでお客さまの新たな価値を創造し、より豊かで持続可能な世界社会の発展に貢献することを使命とします。
2.「あくなき創造」(社是)
3.「三行提報」(経営基本方針・サトーのこころ)
「三行提報」は、「会社を良くする創意・工夫・気付いたことの提案や考えとその対策の報告」という正式名称があり、1976年以来継続している取り組みです。従業員は、毎日3行の提案・報告を経営トップに直接行っています。
その成果は、トップの指示に基づく迅速な改善実現にとどまらず、日々課題や提案を考えることを通じて、個人の成長を促す源泉にもなっています。サトーならではの人的資本経営とは、まさにこの仕組みを中核に据え、「あくなき創造」を日々実践する多様な活動を柱としています。
サトーグループはこれからも、現場の創造性に根ざした「小さな変化」を実現を積み重ね、社会に貢献する企業として、持続的な成長をめざしてまいります。
4.「四者還元」(サトーのこころ)
事業活動によって得られた利益は、株主・社員・社会・会社の四者へ適切に還元してまいります。これは、ステークホルダーの皆さまに信頼いただく上での大切な仕組みであると同時に、社会の一員としての責務を果たすという、サトーグループの決意を示すものです。
「Credo」と「サトーグループ行動規範」の違い
企業理念は、会社の存在意義そのものを示すものであり、本業を通じて、どのように社会へ貢献していくのかを明確にしています。この理念を実践するために、企業理念を頂点とし、方針・ガイドライン・社内規程などを整備しています。従業員が理念の実践方法について迷うことがないよう、方針・ガイドラインや社内規程を具体的に定めています。
そして、行動は「価値観」と「倫理観」の2つの側面で整理しています。「Credo」は役員および従業員が共通の価値観に基づいた行動を指し、「サトーグループ行動規範」は人として良し悪しを判断する倫理観に基づいた行動として位置づけています。